2008/04/30

施主のY夫妻とは、2005年の山城の作品展で初めてお会いしました。
会場では熱心に作品をご覧になられており、我々の作品の前では「私、こんなシンプルでモダンが好きだったの!」と奥様がおっしゃられたことを覚えています。 打合せにはいつもお2人で来られ、私からの提案について2~3度の部分変更を経て、翌年の9月工事着工でした。
お2人の家造りへの考えがしっかりされていたのでしょう、工事も順調に進み、2007年3月に完成しました。

敷地は雛だん上に造成され、道路より約2m高く建ぺい率は40パーセントです。
お2人は周囲からの視線プライバシーと防犯を心配されており、室内はモダンで、合理的ながら落ち着きがほしいとのことでした。



私の提案は建物全体をワンボックスとし、その中に3つの中庭と家族の諸室を巧みに配しています。 各部屋はそれぞれの庭に面し、周囲からの視線と防犯を保ちながら、明るく風通しの良い快適な空間となっています。
道路レベルには、玄関とギャラリーを設け、オープンな駐車場の上に建物の一部が張り出した形態としたことにより、特徴のあるY邸の顔となっています。
写真家:スタジオポストモダン 泉幸男
田中幸実建築アトリエ http://www7a.biglobe.ne.jp/~ty-atelier/
田中幸実/Yukimi Tanaka

1969 (株)クボタ(鉄橋事業部橋梁設計課 入社
1975 渡米。建築の勉強を始める
1980 大沼設計事務所(東京) 入社
1985 安井建築設計室(大阪) 入社
1987 田中幸実建築アトリエ 設立
町田ひろ子インテリアスクール講師
兵庫県弁護士会 建築紛争専門員
kawana @ 2:35 PM
2008/03/30


「最初のコンセプトは貫き通せているか??」
ASJイベントでのお施主様との出会いからプランニングが始まり、基本設計の打合せを進める中で、常に頭の中でぐるぐると回り続け、私自身に言い聞かせてきた言葉です。
現地を訪れ、直感的に「これだー!」と思いついたのが、現在の完成した住宅の基本となる断面計画でした。 太陽の光と建築、そして内部空間が、どういうふうに戯れるべきか!
北側道路に面し小高い丘の上にある住宅街。 敷地形状、立地条件、太陽の光の取り入れ方。 そしてお施主様からのプランのご要望を最優先しながら、計画が進んでいきました。

平面計画はさまざまな可能性を追求しました。 しかしながら、私が最初に提案したプランの断面構造は最後まで残りました。 まだ見たことのない空間構成にもかかわらず、お施主様はおもしろそう!と受け入れて下さいました。

そして出来上がったのがこのお家!
特に北側に位置するリビング・ダイニング空間は必見です。 北側に位置する空間とは思えない明るさ、風通しを確保することができました。
一日を通し、そして一年を通し、自然光が微妙に変化するシーンを時間の経過とともに敏感に感じ取ることができ、楽しませてくれます。
一見、外観のデザインに重点をおいたように見えますが、けしてそうではありません。 屋根の勾配、開口部の位置、大きさ、すべてが内部空間と緊密な関係で決定されています。
ここから始まるお施主様ご家庭の成長とご健康を願い、この住宅が共に成長していくことを心から願っています。
真田一穂建築設計事務所 http://homepage2.nifty.com/azzurri/
真田一穂

1994 衛藤信一建築都市設計 入所
1999 フランス国立ナント建築大学 留学
2000 Gilles PERRAUDIN Architecte DPLG
2001 FORMA 6 S.A. D’ARCHITECTURE
2002 真田一穂建築設計事務所 設立
2006 京都芸術デザイン専門学校 講師
kawana @ 10:32 AM