施主は40代のご夫婦ふたり。最後の住まいになるだろうということで、彼らの想いが存分につまった住宅となった。
具体的には3つの中庭をもち、室構成はリビングと寝室、2階には納戸。その他は水回りにドライルーム(室内の物干)とウォークインクローゼット。
鉄筋コンクリート壁式構造の内外を真っ白に塗り上げ、床や天井等から間接照明でライティング。キッチンから連続する壁面収納。全館空調機をそなえ、基本的に窓を開けない生活をとのことから、はめ殺し窓が多く網戸も設置していない。
工場地帯ということで汚れ防止のため、外壁仕上は光触媒塗装とわざと斑ができるようなウレタン塗装を吹付けている。
白い壁に対比するように斑のできる塗装、中庭の栗石、壁面収納のバックにはウォールナットの源平柄のパネル…綺麗につくりあげるだけで建築は美しくならないと思う。ただただ白いだけではだめだと思う。
人が綺麗につくること、その一方、人の手ではなんともできない不測の箇所、自然そのままの素材と対比させること。
それら素材の共鳴と空間のもつシークエンスがあいまって、空間はその深さを持つことを許されるのだと思う。







構造 RC
建築面積 111.99㎡
延床面積 126.68㎡
規模 地上2階建
竣工 2008年7月
設計:Den Nen Architecture
設計組織Den Nen Architecture http://den-nen.com/
角 直弘/Naohiro Sumi

1988 京都府立大学 生活科学部住居学科 卒業
1988 高松伸建築設計事務所 入所
1993 角直弘建築設計事務所 開設
1996 設計組織 Den Nen Architecture 結成
2006 「株式会社和空インターナショナル」設立 取締役就任





